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執筆者の写真刀箱師 中村圭佑

製作日記⑤ 配線作業

外装が出来上がったら次はライトを点けるために配線作業をしていきます。

家庭用のコンセント(100V)に繋いでライトが点くようにしますが、

LEDは24V用なので100Vが流れると壊れてしまいます。


そこで電圧を100V→24Vに変換する必要があります。

他にもスイッチでスポットライトと地金ライトの切り替えをしたかったり、

電気部材が壊れるなど、もしもの際のフェールセーフが欲しかったり…

などなど一人で全て実装するのは不安だったので元同期の電気のプロに相談しながら配線図を描いてもらいました。

(下の配線図は切り替えスイッチ無しverです)


配線図を基に3Dに反映していきながら、配線同士が絡まらないような電気部材の配置を考えていきます。

(また、後程実際に配線を作っていく際に長さを決めるのにも役立ちます。)


完成したのがこちら。



3Dデータを基に実際に配線を作っていきます。

使う線はこちら。



3色あるのはそれぞれ用途を分ける為で、配線ミスをなくすためです。

私は+側に繋ぐ線を白、-側に繋ぐ線を黒、GNDに繋ぐ線を緑にしました。

(+側はよく赤い線が使われる事が多い印象です)


線は色分けをしなくても配線さえ間違えなければ問題ないのですが、普通は色分けします。


また、電圧や配線長さによりそれに合った線の太さを選ぶ必要があるので注意が必要です。

使う電気部材は全てネットで購入しています。



これらを配線図を見ながら、はんだこてを使ったりして一つ一つ線で繋いでいきます。



繋ぎ終わったらいよいよ火入れです。

このタイミングが一番緊張します…

配線を間違えると電気部品が煙を出して壊れたりします。

スポットライトが1個25000円もするので壊れると相当な痛手です。


稀に火を噴くので消火器を念のためそばに置いて火入れを行いました。

前の会社では試作機の火入れの時に煙が出て皆で「わぁー!」とか笑いあったのは良い思い出です。笑

今はコストが自分に降りかかってくるので笑えない…



その様子がこちらです。



確認が出来たら外装に組み立てていきます。



最後に電気を入れてみて問題なければ配線作業完了です!



一連の作業時間としては大体2~3日かかります。

慎重さが求められるので緊張度が半端ないですが、電気が無事に点いたときの喜びもひとしおです。



次回は刀の背面にあるバックボードと、土台への壁紙貼り付けについて書いていきます。


メインである刀を如何に引き立たせるか、刀を邪魔しない物をどう選ぶかが肝になってくる大事な作業です。


それでは皆様良き刀ライフを~!

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